妊孕性保存について【卵子保存・胚(受精卵)保存・卵組織保存・精子保存】

こんにちは、日彩乃(ひさの)です。

今回は私も行った妊孕性(にんようせい)温存療法について話していきたいと思います。

これは治療の影響などで今後、妊孕性(子供を作る能力)を失う可能性がある方が対象となります。

基本的には不妊治療と一緒ですが、妊孕性温存の為に助成金が出る自治体や、方法が異なることがあります。

私の場合は、白血病の移植で使う薬で今後妊娠できる可能性を限りなく低くなるため、妊孕性温存保存に踏み切りました。

しかし、すぐにできるものではなく、特に女性はある程度期間を要するので事前に知っておくといいでしょう。

妊孕性温存療法の種類

妊孕性温存療法には主に4つの方法があります。

①女性が対象の「卵子凍結保存」

女性が対象の「胚(受精卵)凍結保存」

女性が対象の「卵組織凍結保存」

④男性が対象の「精子凍結保存」

この4つは対象となる人、かかる期間、費用が異なります。

「卵子凍結保存」

対象・未婚の女性、既婚の女性
・がん治療開始までに時間的な余裕がある女性
処置にかかる期間・2〜6週間(卵巣刺激に約2週間)
かかる費用・初期費用:20〜40万円
・維持費用:数万円/年
・顕微授精:約5万円
参考:日本がん・生殖医療学会 妊孕性保存

「胚(受精卵)凍結保存」

対象・配偶者がいる女性(事実婚含む)
・がん治療開始までに時間的な余裕がある女性
処置にかかる期間・2〜6週間(卵巣刺激に約2週間)
かかる費用・初期費用:30〜50万円
・維持費用:数万円/年
・凍結融解胚移植:10〜15万円
参考:日本がん・生殖医療学会 妊孕性保存

「卵組織凍結保存」

対象・初経(初潮)前に女性
・がん治療開始までに時間的な余裕がない女性
処置にかかる期間・1週間(手術のために数日が必要)
かかる費用・初期費用:60〜80万円
・維持費用:数万円/年
・卵巣組織移植:60〜80万円
参考:日本がん・生殖医療学会 妊孕性保存

「精子凍結保存」

対象・精子の採取が可能な男性
処置にかかる期間・射精の場合は短時間
・何度か取っておくことも可能
かかる費用・初期費用:約5万円
・維持費用:2〜6万円
・凍結精子を使った顕微授精:約40万円
参考:日本がん・生殖医療学会 妊孕性保存

メリットとデメリット

メリットとしては、治療の副作用に関係なく、将来子供を授かれる可能性が高くなることです。

もちろん可能性なので100%と言えませんが、治療する上で、気持ちの面でも気が楽になると思います。

そしてデメリットとしては、精子凍結保存以外は何点かあります。

「卵子凍結保存」、「胚(受精卵)凍結保存」の場合

・排卵誘発剤の使用による卵巣過剰刺激症候群(卵巣が晴れて腹水がたまる)

・採卵に伴う痛みや出血、感染など

「卵組織凍結保存」の場合

・手術に伴うリスク

・卵巣組織を体に戻したときに再発する可能性がある

私の経験

私の場合は配偶者がいた為、受精卵凍結保存を選びました。採卵直前まで悩んでいたので、その時までに配偶者がいる方は相談するといいでしょう。

妊孕性保存を決意した時には、すでに白血病が再発しており期間的にも間に合うか分からない状態でしたが、

主治医の先生がギリギリまで待ってくれたり、採卵する病院と連携してくれたりしました。

また、助成金の関係で採卵する病院は少し遠かったので、排卵誘発剤は地元の不妊治療専門の病院と連携していました。

(※排卵誘発剤は採卵まで毎日打つ必要のある注射)

排卵誘発剤のタイミングとしては、通常は生理がきてからですが、がん患者の妊孕性保存の場合はランダムスタートといって、生理時期関係なく始まります。その為排卵誘発剤を使用する期間も通常より長かったりします。

私の場合、中々卵が育ってくれず、採卵まで約3週間かかりました。

その間にも病状は悪化して血小板の数もかなり減っていました。

その為、採卵前には輸血をして備えましたが、それでも血小板の数値が低い為、採卵時にお腹で大量の出血をしてしまいました。

血小板が少ないと、血が止まりにくいと言われており、かなり危険な状態まで行きました。

採卵後すぐに貧血になり、輸血をしましたが、輸血が原因か感染症が原因か高熱が出ました。

リスクに書かれていたことが自分に起こったのでかなりパニックになったことを覚えています。

まとめ

私の場合は、大変な目にあいましたがやって後悔はありませんでした。

ギリギリまで信じて待ってくれた主治医の先生には感謝しかありません。

また、採卵までの間に病状が悪くなっていることを知っていたけど、私の意思を尊重してくれた旦那や家族にも感謝しています。

そして移植をし将来子供を授かれる可能性が限りなく低くなった今、本当にやって良かったと思っています。

もちろんどの方法をとってもリスクがあります(精子凍結保温以外)。

自分の命は重要なので主治医と相談した上で決めることをお勧めします。

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